患者様の情報

50歳代の男性です。2年前から坐骨神経痛があり、タクシードライバーの仕事にも支障が生じ、2ヵ月前から休職を余儀なくされている状態です。

疾患・症状


診察と検査結果

治療風景①

腰を横から見た写真(MRI)です。向かって右側が背中側、向かって左側がお腹側となります。腰は小さな骨(腰椎)が縦に並んで出来ています。また骨(腰椎)と骨(腰椎)の間には、クッション(椎間板)があり、骨(腰椎)の負担を取ってくれています。傍には足に行く神経が通っています。この写真では2箇所のクッション(椎間板)が変形し、飛び出した様に見えます。(椎間板ヘルニアと言います)
椎間板ヘルニアの部分では炎症が生じ、傍にある足の神経が刺激されてしまい、坐骨神経痛が出現します。

ポイント1

椎間板ヘルニアは軽症と重症の2種類に分けられます。

  • 軽症=膨隆型の椎間板ヘルニア
    =椎間板が変形しているだけの状態。
  • 重症=脱出型の椎間板ヘルニア
    =椎間板の中身まで飛び出してしまっている状態。

ポイント2

重症度によって椎間板治療の方法が変わります。

  • 軽症=膨隆型の椎間板ヘルニア
    PLDDやディスコゲル治療(セルゲル法やPIDT)
  • 重症=脱出型の椎間板ヘルニア
    DST(ディスクシール治療)やDRT(椎間板再生治療)

ポイント3

治療には【重症度の判定】が最も大切な事になります。重症度の判定はMRI画像だけでは確定が出来ませんので、直接椎間板を検査する事が必要になります。以下の方法で検査しています。

造影検査

患者様の背中から椎間板まで直径0.8mmの管を挿入していきます。局所麻酔をすれば痛みを感じる事はほとんどありません。

椎間板の中まで管を通したあとに造影剤を投与することで重症度を確定していきます。この動画の様に黒く広がっていくような変化を示した場合は、重症の部類に入ります。


まとめ

欧米でも日本でも日帰りでの腰痛治療(椎間板治療)は大変増えていますが、適切な治療方法を選択しないと最大効果が期待できません。野中腰痛クリニックでは6種類の日帰り腰痛治療法を提供しておりますが、治療直前に行う椎間板検査によって治療法を振り分けております。椎間板検査と治療は同時進行で行っており、全ての治療法で所要時間は15~30分となります。当院では原因不明の腰痛や坐骨神経痛でお悩みの方、外科的手術が出来ない患者様、他の病院で治療されても改善が無い患者様まで、幅広く日帰りでの検査から治療まで対応しております。また常時、腰痛専門のスタッフが対応しておりますので、お気軽にお電話でもメールでもご相談いただければと思います。


院長の一言

さて、私は阪神タイガースのファンですが、いよいよ春季キャンプが沖縄県で始まりました。楽しみで仕方がありません。がんばれタイガース。

阪神

治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任