患者様情報
20歳代・男性
病名
治療前の状態
大学3回生でバトミントン部に所属され、将来的に実業団に所属する予定であったが、椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛でバトミントン活動を休止されている状況であられました。バトミントンを再開する目的で2019年3月16日に当院を受診され、PLDD(経皮的椎間板レーザー減圧術)を施行した。
治療当時
第4腰椎と第5腰椎の間にある椎間板ヘルニアに対してレーザー治療を行っています。
治療後の経過
治療1ヵ月後の定期連絡にて坐骨神経痛は消失し、部活動を再開している事を確認。大学卒業後に実業団(バトミントン)に所属し、安定的に運動が可能な状態を維持していたそうですが、2024年2月4日、実家に帰省した際に腰を捻挫し、腰痛が出現したため心配になり、2月27日当院を受診されています。
治療前のMRI
L4/5椎間板が変形し飛び出しています。
治療後のMRI
椎間板の飛び出しが消失し、吸収されています。
出現した腰痛の原因と対策
MRI検査でも椎間板ヘルニアの再発は認められず、坐骨神経症状も確認されませんでした。以上より急性腰痛発作(腰椎捻挫)と診断しました。2週間程度で自然軽快すると判断し、鎮痛薬のみで様子を見るように指導しています。なおバトミントンなどの運動は2月末までは休止するように指示致しました。
まとめ
PLDD(経皮的椎間板レーザー減圧術)は長期的にヘルニアを抑制する事が可能ですが、腰に過度の負担をかけると腰痛が再燃する事があります。また最近はレーザー治療に必要な材料はすべて国内で製造されており、治療費用も比較的安価(25万円程度)になってきました。(一昔前は50万円-100万円前後でした)
院長の一言
3月に新潟で開催される再生治療学会が楽しみです。新たな知見を得て皆様にご報告できればと思います。
治療法
PLDD法(経皮的レーザー椎間板減圧術)
治療期間
日帰り
治療費用
308,000円~473,000円(税込)
リスク・副作用
治療を受けた後に今までになかった腰痛や痺れ、太ももに筋肉の張りを感じる場合があります。症状や状態により個人差がありますが、手術後1週間~1ヵ月程これまでになかった症状が一時的に続くこともあります。また外科的手術と比べると確率は非常に低くなりますが、治療箇所からの感染症や、合併症などのリスクがあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。