患者様の情報
20代 男性
疾患・症状
患者様の状態
5年以上前から長時間のデスクワークと趣味のサッカーで腰痛を自覚されていましたが、昨年12月にスーパー銭湯で転倒し腰部を打撲されました。直後より右足に激痛が出現し、歩く事もできなくなり、近くの整形外科を受診したところ椎間板ヘルニアと診断され、休職せざるえない状況となっておられました。その後も改善がないために、当院には年明けの1月に受診され、当日にディスクシール治療を行っています。
治療経過
ディスクシール治療後、3日目位には右足の坐骨神経痛は10分の1程度まで改善し、歩く事が出来るようになっていたとのことでした。1月末頃には坐骨神経痛が消失、2月中旬頃には腰痛も消失し、本日2月22日、復職の為の診断書を作成する目的で受診されました。
治療前
第5腰椎と第1仙骨の椎間板が大きく飛び出しています。椎間板ヘルニアと診断します。
治療後
椎間板ヘルニアの吸収を認めます。神経周囲の炎症も改善され、坐骨神経痛の消失に寄与したと考えます。
問題点
12月24日に椎間板ヘルニアを発症された原因は転倒だけでなく、長時間のデスクワークとサッカーが基本にあります。現時点で椎間板ヘルニアは改善しておりますが、今後の予防が大切であり、腰痛リハビリを行うことで再発予防に努める必要があるとご説明いたしました。具体的には、ストレッチ運動を1日10分は行って頂く様にリハビリ冊子を用いて指導させて頂きました。
院長の一言
昨年より東南アジアからの患者様が増えておりましたが、今年に入り中東からの患者様も見られるようになり、国際色豊かな日が増えてきました。また、海外からの患者様は家族で来日されることが多く、日本旅行も兼ねておられるようにお見受けします。これには円安の影響もあると思います。
明日23日は天皇誕生日(祝日)です。13:00から沖縄で阪神と巨人のオープン戦が行われますので、虎テレで応援するつもりです。本当は沖縄まで行きたいところなんですけど。笑
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。