患者様の情報
70代 男性
疾患・症状
患者様の状態
患者様は30代の頃から腰痛発作(ぎっくり腰)を繰り返されていましたが、1~2週間ほどで改善する為に治療などは行わずに様子を見られていました。60歳を過ぎた頃から腰痛が持続するようになり、最近では歩く度に坐骨神経痛が出現し、趣味であるゴルフも出来なくなってきたため、ゴルフ仲間の友人に紹介されて当院受診されています。
検査
腰のMRI検査ですが、腰椎全般にわたって変形が進行しており、椎間板の容量も50%以上低下しております。足の神経も圧迫を受けており、脊柱管狭窄症と診断致しました。軽症ではありませんが、中等度の障害と判断します。
施術内容
ディスクシール治療
椎間板治療としてはディスクシール治療が適応になると判断し、ご説明いたしました。
腰の変形が強い為、治療用の管も変形しやすいNST針を使用しております。局所麻酔と鎮静剤を併用することで、患者様が痛みや不安感を感じないように治療を行っております。
椎間板の損傷部位にディスクシール治療を行っているところです。治療時間は15分でした。
院長の一言
今年は娘が受験ですので、受験が終わる2月中旬以降に長野県で家族を連れてスキーを予定しております。
昨日はオートバックスで冬用タイヤに履き替えてまいりましたが、持っていた冬用タイヤが4シーズン目にでしたので、新しくタイヤを購入する必要があり、思わぬ出費をする羽目になりました。
そのため、夕食に牛しゃぶを予定していたのですが、急遽、もつ鍋に変更となりました。おいしかったですが、しばらく牛肉の摂取は控えることになりそうです。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。