患者様の情報
70代 男性
疾患・症状
患者様の状態
4年前に当院でディスクシール治療をしており、坐骨神経痛は完治しておりましたが、今年11月に階段から転落され、腰痛が出現するようになりました。MRI検査にて、4年前に治療した椎間板に損傷が疑われたため、本日椎間板検査と追加での治療を行っております。
検査
MRI検査ですが、第3腰椎から第1仙骨間の椎間板に変性とヘルニアを認めます。4年前に治療した部位に一致しますが、MRIだけでは損傷の度合いは判定ができません。
施術内容
ディスクシール治療
MRI検査だけでは損傷の状態が分かりませんので、椎間板に管を挿入し、Annulogram検査を行っております。
Annulogram検査を行っているところです。椎間板の損傷が黒く映し出されています。
ディスクシール治療を追加で行っているところです。
治療前後のレントゲン写真です。左側が治療前、右側が治療後になります。良いお年を迎えていただけるように頑張りました。
院長の一言
本日は年内最後の診療となりました。今年も多くの患者様に治療をさせて頂く事ができました。集計したところ、2024年の治療件数は、1,181件と過去最高を記録しており、本当に忙しい一年だったと実感いたしました。
新年に向けて院内の大掃除を行い、2024年を締めくくりました。
皆様、今年一年ありがとうございました。来年も今年以上に頑張ります。
今回の治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
関連するの疾患と症状
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し、神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛やぎっくり腰などの症状を引き起こします。
椎間板変性症
椎間板変性症とは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症などの様々な病気につながる恐れがあります。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚部に痛みや痺れを感じる症状です。
この記事の著者
大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任