患者様の情報
30代 男性(横須賀米軍基地所属)
疾患・症状
患者様の状態
椎間板ヘルニアと診断されており、アメリカ本国で行われているディスクシール治療を希望されて受診されました。なお、受診された理由は、長年ディスクシール治療を行っており、治療実績が多いためだそうです。(最近、ディスクシール治療が現役軍人に対して、国の保険が適応されたことから軍関係者の問い合わせが増えております)
検査
MRI検査ですが、第5腰椎と第1仙骨間の椎間板が潰れており、変形も伴っています。椎間板ヘルニアと診断致しました。
施術内容
ディスクシール治療
ディスクシール治療かDRT(椎間板再生治療)を検討しましたが、保険申請を行う為にディスクシール治療を希望されました。
日本人も外国人も同じです。鎮静剤を使用し寝ていただき治療を開始しております。
椎間板に対してAnnulogram検査を行っているところです。損傷部分が黒く映し出されており、ディスクシール治療の適応と判断いたしました。
治療前後のレントゲン写真です。左側が治療前、右側が治療後になります。
院長の一言
日本国内の米軍関係者は2万5,000人以上とされており、持病として腰痛や坐骨神経痛を訴えられている割合は15%を超えると言われています。当院のキャパシティで対応できるのか不安しかなく、恐れていた事態です。なんとか国内の患者様にご迷惑が掛からないように頑張りたいと思います。
さて、昨日は年賀状を書いておりました。近年はメールのみで年賀のご挨拶を済ませる事が多いそうですが、なかなか会えない友人などには自筆で文の交換をする方が繋がりを感じると思っているので、今後も年賀状を書き続けるつもりです。
今回の治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
関連するの疾患と症状
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し、神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛やぎっくり腰などの症状を引き起こします。
この記事の著者
大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任