患者様の情報
40代 男性
疾患・症状
状態
腰痛と坐骨神経痛があり2023年9月にディスクシール治療を行っています。
治療後の状態
治療後1ヵ月ほどで坐骨神経痛はほぼ消失したが、腰痛が持続しており、長時間椅子に座っていると悪化するため腰痛の原因と治療を希望され受診。
疼痛スケール
2023年9月 | 2024年12月 | |
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腰の痛み | 7点 | 7点 |
下肢の痛み | 8点 | 1点 |
しびれ | 0点 | 0点 |
臀部の痛み | 8点 | 1点 |
(患者様に痛みを10段階で評価してもらい、0点は痛みがない状態を意味します)
MRI検査結果
左側が治療直前のMRI(2023年9月)、右側が本日のMRI(2024年12月)です。椎間板L2/3、L3/4、L4/5に対してディスクシール治療を行っておりますが、安定している状態です。しかし、皮下脂肪の増大が明らかです。
診察結果
椎間板の炎症が改善したことで神経へのダメージが減り、坐骨神経痛はよくなったが肥満が増悪したため、腰痛が持続している可能性が高いと判断しました。お話を伺うと、在宅での仕事が増え、1年で体重が10kgほど増加したそうです。追加の椎間板治療は必要がなく、体重減量で腰痛が改善する可能性が高いと判断し、減量と運動療法を指導させて頂きました。
院長の一言
当院での治療後、部分的に残存した神経痛や腰痛に対して追加での椎間板治療を希望される患者様もおられますが、リハビリや減量などの保存的治療だけで対策がとれることがほとんどです。
東京行の新幹線内で、研修医時代(約20年前)に好きだったバンドを検索してみたら、まだ元気に活動していました。「セクマシ」という神戸のバンドで、最近も「先祖にラブソングを」という歌をYouTubeで配信しているのを見て、またライブハウスに行きたくなってきました。
今回の治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
関連するの疾患と症状
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し、神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛やぎっくり腰などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚部に痛みや痺れを感じる症状です。
この記事の著者
大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任