患者様の情報

30代 男性

疾患・症状

状態

椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛に対して、2021年6月にディスクシール治療を行った方です。坐骨神経痛は治療後1ヵ月ほどで改善していたとのことでしたが、3ヵ月前より新たに腰痛が出現したため、受診されています。

治療後の状態

ディスクシール治療後は、坐骨神経痛が出現することはなかったそうですが、9月にカヤックで川下りをした後から腰痛が持続しているとのことでした。

疼痛スケール

2021年6月2024年12月
腰の痛み0点9月8点
12月5点
下肢の痛み9点
右足のみ
0点
しびれ5点
右足のみ
0点
臀部の痛み9点0点

(患者様に痛みを10段階で評価してもらい、0点は痛みがない状態を意味します)


MRI検査結果

治療前後のMRI写真

左が治療前(2021年6月)、右が本日(2024年12月)のMRI写真です。第5腰椎と第1仙骨間の椎間板ヘルニアは吸収しています。その他の部位に病変は認めません。


診察結果

椎間板治療部位に異常は認めず、ヘルニアも吸収されています。椎間関節部分にも炎症は見られず、骨の骨折も認めません。自然軽快している状況から、腰痛の原因は靱帯または筋膜炎と判断しました。リハビリのみで改善するため、腰痛リハビリを指導させて頂きました。患者様は、ディスクシール治療の部位に障害がなかったことに安心されていました。


院長の一言

治療後に事故などで腰痛が出現する場合もありますが、原則として、治療部位は強固に修復されていることから、滅多に破損する事はありません。

さて、来年の干支は巳ですが、私は年男(48歳)にあたります。

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治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

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腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


坐骨神経痛

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坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。