患者様の情報

70代 女性

疾患・症状

患者様の状態

長年腰痛に悩まれておられましたが、77歳になるお姉さまが当院で治療を受けられてから歩く事が出来るようになられたのを見て受診されています。ご本人様は杖をお使いになられ100m程度は歩く事はできますが、それ以上になると腰痛が出現し体が前屈してしまう状態であられます。


検査

MRI

腰のMRI検査ですが、お姉さまの腰の状態と非常に似ており、4箇所の椎間板が潰れ、元の容量の20%程度まで少なくなっている状態です。足の神経にも支障が生じかかっており、脊柱管狭窄症と診断致します。


施術内容

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

お姉さまが受けられたディスクシール治療を希望されました。

治療風景

鎮静剤は少量とし、局所麻酔薬を多めに使用して治療を開始しました。治療用の管を挿入した際も辛うじて意識がある状態ですが、痛みを自覚されるほどではありませんでした。

椎間板に対してディスクシール治療を行っているところです。

治療前後のMRI

治療前後の写真です。左側が治療前、右側が治療後の写真です。椎間板容量の増加が確認されます。2時間後には歩いて帰宅していただきました。


院長の一言

最近は朝が非常に冷え込んでまいりましたので、車での通勤をしております。私の愛車はラングラーというジープですが、長年乗り続けており10万キロを超えていますが、調子もよく頑張ってくれています。元々ジープはサスペンションが悪く、長年乗っているためシート部分がヘタっております。腰には良くないのですが、愛着があり乗り続けています。


治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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