患者様の情報
70代 女性
疾患・症状
患者様の状態
長年、腰痛に悩まれていましたが、今年6月頃より坐骨神経痛を自覚されるようになられています。来年5月にクルーズ船での世界一周旅行を予定されておられ、当院での治療を希望されました。
検査
腰のMRI検査ですが、腰椎全般で椎間板が損傷しており、椎間板の容量も50%以下になっています。足の神経にも障害が及んでおり、脊柱管狭窄症と診断致します。
施術内容
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
外科的手術はリスクが高い事から拒否されております。椎間板治療としては、減圧治療であるPLDD(椎間板レーザー減圧術)やディスコゲル治療(PIDT法、セルゲル法)、ヘルニコア治療は病状を悪化させてしまうために適応外と判断しました。結果としてDRT法(経皮的椎間板再生治療)が最善手であると判断し治療を行いました。
複数箇所の治療となりますので、笑気麻酔と鎮静剤を併用しております。
DRT法(経皮的椎間板再生治療)を行っているところになります。椎間板の持ち上がりが確認できます。
治療前後のレントゲン写真です。左側が治療前、右側が治療後になります。治療時間は24分と少々時間がかかりましたが、治療直後より坐骨神経痛が改善しており、大変喜ばれていました。
院長の一言
以前から悩んでいたバイク購入(PS-250)を断念しました。バイクは危ないと家族からの説得が決め手です。代わりに、今乗っているJeepラングラーが20万キロを超えたら、ランクル70に乗り換えようと思っています。ただ、ランクル70はKINTOなどのリースでしか手に入らないらしいです。車が手に入らない時代なんですね。
治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。