患者様の情報
50代 女性
疾患・症状
患者様の状態
患者様は3年以上前より左足の神経痛を自覚されておりましたが、8月頃より神経痛が悪化し、歩行する事も困難な状態になっておられました。近くの病院で脊柱管狭窄症と診断を受けられ、内服薬での治療を行うも改善がなく、当院を受診されています。
検査
腰のMRI検査ですが、腰椎全般にわたって椎間板が損傷しております。椎間板の容量は50%以上減少しており、神経の通り道も狭くなっています。脊柱管狭窄症と診断致します。
施術内容
ディスクシール治療
椎間板の容量が減少しており、ディスクシール治療を行う事をお勧めしました。
今回は局所麻酔薬のみで治療を行いました。治療箇所が5箇所もありましたので、神経に触れないように慎重な操作を心がけました。
ディスクシール治療を行っているところです。椎間板容量が一時的に増加していることが確認されます。
治療前後のレントゲン写真です。左側が治療前、右側が治療後の写真です。治療時間は16分でした。
院長の一言
本日は連休明けでもあり、治療件数も多くてかなり忙しい一日でした。副院長の石田Drもへとへとのようです。
先週末は阪神タイガース主催のゴルフコンペに参加してまいりました。藤川球児監督とお会いできて感激しました。
また、ある選手がドライバーで330ヤード以上もかっ飛ばしているのを目の当たりにしてしまい、びっくりしました。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。