患者様の情報
50代 男性
疾患・症状
患者様の状態
患者様は3年ほど前より右足の神経痛を自覚されるようになり、内服薬での治療を継続されていました。しかし、今年8月に神経痛が悪化し、50mの歩行も困難となられました。外科的手術を提案されるも拒否されて当院を紹介受診されています。(紹介者は会社のご同僚)
検査
腰のMRI写真です。第2腰椎と第3腰椎間で神経の通り道が狭くなっており、脊柱管狭窄症と診断します。第4腰椎から第1仙骨部の椎間板も損傷が疑われます。
施術内容
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
繊椎間板検査を行ったところ、椎間板の外殻である繊維輪に損傷が確認されたので、DRT法(経皮的椎間板再生治療)を行いました。
笑気麻酔と局所麻酔を併用することで、痛みを感じないように対策しました。治療用の管を挿入しても痛みを訴えられることはありませんでした。
椎間板検査を行っているところです。損傷部分が確認されたので、DRT法を行いました。
治療前後のレントゲン写真になります。左側が治療前、右側が治療後になります。治療時間は21分でした。神経痛が改善するには4~5ヵ月必要になるとご説明しております。
院長の一言
昨日、夕食時に娘(小6)と学校で習っている日本史について話をしていたのですが、私が「歴史は勝者が作るものだから、すべてを鵜呑みにしないことも大切だよ」と意見したところ、娘に「この、ひねくれ者が」と突き放されてショックでした。
治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。