患者様の情報
60代 男性
疾患・症状
患者様の状態
10年以上前から、長時間のデスクワークなど同じ姿勢で腰に負担をかけると動けなくなるほどの腰痛が出現しておられました。歩行時にも腰痛を自覚されており、クリニックなどで検査をするも原因がわからず、整体院などで治療を行っていましたが、上司の方が当院で治療を受けられ紹介で受診されています。
検査
腰のMRI検査です。一見して明らかな異常は見当たりません。しかし、MRIで映らない損傷が存在しており、腰痛の原因になっていることは報告されています。

施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
腰のクッションである椎間板に対して追加でAnnulogram検査を行ったところ、椎間板内に亀裂と損傷が発見されましたので、ディスクシール治療を行う事ができました。

最近では治療中に鎮静剤を希望される患者様が80%程まで増えてまいりました。Annulogram検査で腰痛が出現する事もありますので、鎮静剤は有効です。

このように治療用の管を挿入しても痛みを自覚されることはありません。私が5月8日に治療を受けた時には、あえて鎮静剤を使用しませんでしたが治療中に少し後悔したことを思い出します。
Annulogram検査を行っているところです。MRIでは映らない椎間板の損傷が黒く映し出されています。すぐにディスクシール治療を行いました。治療時間は18分でしたが、治療終了2時後には歩行時の腰痛が半減しており喜ばれていました。
院長の一言
日帰り腰痛治療では、治療直前に検査を行うべきだと考えます。理由は、腰痛治療には複数の治療法があるのでどの治療法が最適であるかを判別する必要があるからです。たとえばAnnulogram検査で損傷が見つからなければ、追加で内圧検査を行います。内圧が高ければレーザー治療(PLDD)かディスコゲル治療(セルゲル法、PIDT法)などが選択されますし、内圧がそれほど高くなければオゾン治療なども適応になるといった具合です。

原因不明と言われる腰痛であっても、必ず原因があります。諦めずにご相談いただければ幸いです。
今回の治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
関連するの疾患と症状

椎間板変性症

椎間板変性症とは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症などの様々な病気につながる恐れがあります。
この記事の著者

大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任