患者様の情報

70代 男性

疾患・症状

状態

50代の頃から腰痛を自覚されていましたが、徐々に悪化してきたため、2024年3月に当院でディスクシール治療を行いました。しかし、治療後6ヵ月経過しても腰痛が持続していることから外来に受診していただきました。


治療

2024年3月に行ったディスクシール治療の記録動画です。


治療後の状態

疼痛スケール

治療当日現在
腰の痛み10点7点
下肢の痛み0点0点
しびれ0点0点
臀部の痛み2点2点

(患者様に痛みを10段階で評価してもらい、0点は痛みがない状態を意味します)


検査

治療前後のMRI写真

治療前(2024年3月)と本日のMRI写真です。ヘルニアの吸収が認められます。


診察結果

治療後6ヵ月経過しても腰痛の改善が乏しい状態であり、治療が無効である可能性も考えられます。しかし、患者様のお身体によってディスクシール治療は椎間板再生までに12ヵ月を要する場合もあることから、腰痛の改善が遅れているとも考えられます。したがって、今後は腰痛リハビリを行っていただき、3ヶ月後に改めて診察を行う予定としました。


院長の一言

椎間板修復から再生までには相応の時間が必要になるため、症状の改善には時間がかかる場合があります。当院の治療を動画でアップしている患者様もおられまして、治療直後に改善したことを強調されておりますが、全ての方が同じような経過をとることはありませんので、注意する必要があります。

例えば、私は3週間で改善しましたが、石田副院長は1~2ヵ月ほどかかりました。また、診てきた中には10ヵ月ほど必要となった患者様もおられます。椎間板の損傷具合によって期間は異なるので、早期に治療した方が改善までの期間は短くなり、成功率も高くなります。

ヘルメット娘ちゃん

さて、いよいよ明日から阪神タイガースはベイスターズとの戦いに入ります。デイゲームのために私は応援には行けないのですが、勝利を祈っております。がんばれタイガース!日曜日は甲子園に行く予定です。


治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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