患者様の情報
60代 女性
疾患・症状
患者様の状態
1年ほど前より脊柱管狭窄症による坐骨神経痛で長時間の歩行が困難な状態になられていました。日常生活はなんとかなるそうですが、来年お孫様と卒業旅行に連れて行く約束をしていることから、急遽当院を受診されています。
検査
腰のMRI検査です。第3腰椎から第1仙骨の間にある椎間板が変形しており、神経の通り道である脊柱管も狭くなっております。脊柱管狭窄症による坐骨神経痛と判断しました。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
3月までに坐骨神経症状の改善させることは十分可能と判断し、ディスクシール治療を行いました。
笑気麻酔と局所麻酔薬を併用して治療を行いました。治療用の管を挿入しているところです。3分程で治療用の管は挿入し終わりました。
椎間板を検査しているところです。この後ディスクシール治療を行いました。治療時間は14分でした。治療後は3ヵ月間ほど自宅で毎日10分程のリハビリをしていただく予定です。
院長の一言
何らかの目的をお持ちになられて治療を受けられる患者様も多くおられます。ゴルフをしたい、ダンスが出来るようになりたい、旅行ができるようになりたいなどです。ただし、治療後に神経痛が改善したとしても、筋力低下があると思うような動きが出来ない場合もありますので、必ず基礎筋力を強化する為の簡単なリハビリを指導させて頂いております。
さて、阪神タイガースは2位が確定しておりますが、3位球団は未定の状況であり、やきもきする状況が続いております。ベイスターズの様な気がしますが、カープが来るかもしれません。とりあえず、CSチケットの抽選予約はしておきました。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。