患者様の情報

70代 女性

疾患・症状


患者様の状態

生け花や茶道の先生で、今も現役であられるそうです。お座敷での正座には支障はなく、立位と歩行時には腰痛が出現し、前かがみの姿勢になってしまわれるとのことです。患者様は、腰痛を治して人前でシャンと歩きたいとご希望され、当院を受診されました。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査です。一見問題が無いように見えますが、第4腰椎と第5腰椎の間にある椎間板が変形しているのが見られます。クッションである椎間板に問題が生じている状態と判断致します。診断名は椎間板変性症椎間板ヘルニアとなります。


施術内容

DRT(椎間板再生治療)

椎間板内圧の測定を行ったところ内圧の低下が見られ、椎間板周囲の炎症が関与していると判断しDRT(椎間板再生治療)を行いました。

治療風景①

今回は笑気麻酔を併用させて頂きました。笑気麻酔では意識が無くなることはなく、鎮痛と鎮静作用が期待されます。イメージとしては、アルコールでほろ酔い気分になった状態を想像していただくと分かりやすいかもしれません。

治療風景②

DRT(椎間板再生治療)を行っているところです。治療時間は27分でした。


院長の一言

東京院①
東京院②

野中腰痛クリニック東京院の開院が1月15日と差し迫ってきました。2年程前から準備を始めていましたが、医師の選定と教育に非常に多くの時間がかかりました。特に神経ブロック治療の研修が大変でした。建物や医療機材などは4~6ヵ月ほどで揃いますが、人材の育成には年単位の年月がかかります。私、野中康行と石田副院長も野中腰痛クリニック大阪本院だけでなく、東京分院でも診療を行いますのでご用命いただければ幸いです。


治療法

DRT法(経皮的椎間板再生治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,430,000円~1,760,000円(税込)

リスク・副作用

治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。

禁忌事項

血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

椎間板変性症

椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。