患者様の情報
50代 女性
疾患・症状
患者様の状態
数年前から自覚されている腰痛と下肢倦怠感がこの1年で悪化されておられました。他院様で腰椎すべり症、脊柱管狭窄症と診断され、保存的治療を試みておられましたが改善がい状態でした。まだまだ趣味のゴルフやお仕事を頑張りたいという強い思いから当院を受診されました。
診察と検査結果
L2/3、3/4に軽度の椎間板変性を認め、L4/5では高度の椎間板変性、すべり症を認めています。坐骨神経痛の程度や症状が進行していらっしゃることを総合的に判断し、DRT治療の適応と判断致しました。
施術内容
DRT(椎間板再生治療)
L4/5の造影検査では椎間板の後ろ側(脊髄側)での漏れが多く、髄核成分の椎間板外への漏出による炎症が起きている可能性が高いと考えます。
DRT(椎間板再生治療)を4箇所行いました。
治療時間は15分でした。
副院長の一言
2024年、明けましておめでとうございます。
大変ありがたいことに、昨年も1000人を超える患者様の治療をさせていただきました。本年は東京院の開院を1月15日に控えております。大阪で日本全国から海外まで、多くの患者様の治療をさせていただいておりましたが、これからは東京にも拠点ができますので、より多くの腰痛・坐骨神経痛でお困りの患者様に低侵襲で質の高い治療を提供させていただけるようになります。今後は、分かりやすい説明を心がけていくとともに、日々進化する治療に対してアンテナを張りつつ、科学的に効果を認める治療を積極的に取り入れるべく日々精進してまいりたいと思います。
皆様、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事
NLC野中腰痛クリニック 副医院長石田 貴樹
2009年:高知大学卒業・医師免許取得、2012年:神戸市立医療センター西市民病院勤務、2013年:兵庫県立尼崎病院勤務、2014年:関西労災病院勤務、2019年:ILC国際腰痛クリニック勤務、2021年:NLC野中腰痛クリニック勤務、2022年:2年間の研修を経て10月にライセンスを獲得、2023年:医療法人蒼優会理事就任・NLC野中腰痛クリニック副院長就任
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
腰椎すべり症
腰椎すべり症とは背骨が前方や後方にずれてしまう疾患です。腰痛・足の神経障害の他に間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状を引き起こします。
椎間板変性症
椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。