患者様の情報

40代 女性

疾患・症状


患者様の状態

カナダ在住の患者様です。3年前より右足を中心にシビレが出現するようになられていましたが、昨年ごろより両足にシビレと神経痛が出現するようになられました。地元の病院では腰椎すべり症及び脊柱管狭窄症と診断され、アメリカで行われているディスクシール治療を勧められていたそうです。しかし、アメリカでの治療費は1万7,000ドルと高額すぎるため、日本での治療を希望し来日されています。


診察と検査結果

治療風景①

腰のMRI検査です。第3腰椎から第1仙骨の間にある椎間板3箇所が変形し潰れかけています。同時に腰椎にもすべりが認められ、脊柱管狭窄症の合併も確認されます。DST(ディスクシール治療)の良い適応と判断されます。


施術内容

DST(ディスクシール治療)

3箇所の椎間板を検査し、DST(ディスクシール治療)を行っています。

治療風景②

患者様が治療室に入室され、治療台の上にうつ伏せに寝ていただいたところです。

治療風景③

背中を消毒したのちに、部分麻酔を行っているところです。ワクチン程度の痛みです。

治療風景④
治療風景⑤

治療用の管を背中から挿入しているところです。麻酔が良く効いているので痛みは感じられませんでした。

治療風景⑥

治療用の管が間違いなく椎間板の中に存在する事をレントゲン透視装置で確認をしているところです。

治療風景⑦

椎間板に対してディスクシール治療を行っているところです。患者様にもご説明する為に、モニター画面を患者様の目の前に移動させています。

治療風景⑧

治療終了後の傷跡です。メスを使っていないので傷跡はほとんど残っていません。治療時間は18分、1時間後には歩いてホテルに帰られています。


院長の一言

本日の夕方は日経新聞の取材があり、石田副院長と共に対応する事になりました。ディスクシール治療がアメリカで国の保険適応治療になった経緯(治療後3年で腰痛と坐骨神経痛が改善し、うつ病の発症と自殺率が改善したことなど)を説明させて頂く予定です。北米では外科的手術以外の選択肢としてディスクシール治療は広く認知されています。日本では技能試験を通過して、ライセンス契約を結べた医師は私と石田副院長の2名だけですが、まもなく東京院の山崎医師がライセンス契約を締結する予定です。ライセンス契約に関しては、日本からも複数の医師が応募しているのですが、断られていると聞いています。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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