患者様情報

74歳(治療当時73歳)・男性

病名


治療当時の状況

慢性腰痛と坐骨神経痛の為に歩行が困難な状態で、杖を使用しても50mの距離も歩けなくなられていた73歳の男性です。日常生活も困難な状況で原因は脊柱管狭窄症であり、令和4年11月18日にDST法(ディスクシール治療)を行っています。


治療記録

箇所の椎間板に対して約20分でディスクシール治療を行っていました。
(治療担当医:野中康行)


治療箇所のMRI比較

治療前

治療前MRI

治療前(令和4年11月18日)のMRI写真です。L3/4、L4/5に脊柱管狭窄を認めます。

治療後

治療後MRI

治療後(令和6年1月22日)のMRI写真です。L3/4、L4/5の脊柱管狭窄の改善を認めます。


現在の状況

坐骨神経痛は90%消失していましたが、腰痛は50%程度残っている状態でした。歩行距離は自宅から駅まで15分以上休まずに歩けており、来院時にも杖は使用されていませんでした。日常生活は自立されていましたが、ご本人としては「腰痛を取り去りゴルフを再開したい」と希望されています。


対策

残存している腰痛の対策として、腰痛リハビリでの対応と追加で椎間板治療を行う事を提案させて頂きました。


院長の一言

当院で1年3ヵ月経過して日常生活はできるようになられましたが、スポーツが出来るまでには至っておらず申し訳なく思います。その場合でも、追加で対策を行う事で患者様のご希望に沿うように手配をさせて頂きます。本日の患者様は北海道在住の方でしたので、最終的に追加での治療としてDRT(椎間板再生治療)を選択されました。

また、DST法(ディスクシール治療)の場合は治療後も椎間板機能の改善が持続することが論文でも報告されています。

アメリカでは退役軍人に対する保険適応が認可されるなど治療のエビデンスは大きく認められており、外科的手術に代わる治療法として選択されています。また生体成分を使用した治療法ですから、体内に異物を残しませんので安全性についても非常に高いものとなっております。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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