患者様の情報
60代 男性
疾患・症状
患者様の状態
昨年10月まではゴルフも楽しめる状態でしたが、11月初旬ごろより臀部に鈍痛が出現するようになり、12月には左足全体に神経痛が出現し前かがみでしか歩けない状態となられました。6月には沖縄で大学の同窓会があるとの事でそれまでには坐骨神経痛を完治させたいと強く希望されています。今回はご親族が当院で治療をされておられることから受診となっています。
診察と検査結果
腰のMRI検査ですが第4腰椎と第5腰椎、そして第1仙骨の間にある椎間板の容量が50%以上低下している状態です。また変形も伴っており椎間板変性症および椎間板ヘルニアと診断致しました。坐骨神経痛の原因となります。
施術内容
DRT(椎間板再生治療)
椎間板内圧の測定を行ったところ内圧の低下が見られ、椎間板周囲の炎症が関与していると判断しDRT(椎間板再生治療)を行いました。
患者様が入室される前の状況です。本日も治療が立て込んでいましたので、忙しく準備をしているところです。
13年前には今ほどレントゲン透視装置の機能が良くなかったので、1件の治療に40分以上かかることもありました。今はモニター画面が4つもあり色々な角度から腰の状態が確認できるようになっています。便利です。
DRT(椎間板再生治療)を行っているところです。DRT治療中は痛みが無いので、患者様にモニター画面を用いてご説明をさせていただきました。
院長の一言
石田副院長自身もDRT(椎間板再生治療)を受けられていますが、腰の調子が良く、坐骨神経痛も消失しており、患者様にも自信を持って提供できる治療法の一つだと言っておりました。
ところで、皆様はどのようなお正月を過ごされましたでしょうか? 我が家では正月に凧揚げをすることが恒例になっており、今年は「けいはんな記念公園」で凧揚げを行ってまいりました。正月太りに良い運動となりました。笑
治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
椎間板変性症
椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。