患者様の情報
70代 男性
疾患・症状
患者様の状態
昨年から腰痛と右足の神経痛に悩まされていました。一向に改善が無く徐々に悪化しており、歩行すると神経痛が悪化する間欠性跛行と呼ばれる状態になられました。今回治療を目的として当院を受診されています。
診察と検査結果
腰のMRI検査ですが、第2腰椎から第1仙骨までクッションである椎間板に変形を認め、椎間板ヘルニアと診断します。また足の神経も圧迫を受けており、脊柱管狭窄症の合併を認めます。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
椎間板の容量が低下している事から椎間板の損傷が中等度以上あると推定されました。検査を行いヘルニアの原因を特定し、椎間板4箇所(L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S1)に対してディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。
麻酔の位置をレントゲン透視装置で確認しているところです。皮膚への局所麻酔は4箇所に行いました。患者様は鎮静剤で寝ていただいております。
神経に触れない様に慎重に治療用の管を椎間板まで挿入しております。
椎間板を検査しております。損傷部分が映っており治療箇所が判明いたしました。治療時間は17分でした。
院長の一言
2019年の6月に治療を行った中国籍の患者様(40代男性)が4年ぶりに来院されました。腰痛は改善されているのですが、長時間座っていると臀部に違和感が出現するとの事で念のために検査を行いました。MRI画像では椎間板ヘルニアの改善が見られ、椎間板や腰椎などに大きな病変は見られず、リハビリ等で様子をみれば問題ないとご説明させて頂き喜んでおられました。8月から観光ビザが所得出来るようになり、気軽に日本に来られるようになり喜んでおられました。また中国では、コロナ感染の防疫措置(都市封鎖)の間、食べ物が手に入らず餓死するかと思ったそうです。いずれにせよお元気で何よりでした。
さてさて……昨日、阪神タイガースは2位広島カープに勝利しましたのでマジックナンバーは10となっております。本日は大竹投手ですからまたまた期待大です!
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。