患者様の情報

60代 男性

疾患・症状


患者様の状態

15年ほど前より腰痛を自覚されるようになられました。日常生活などは問題なく行える状態でしたが、昨年末頃から腰痛と共に両足にしびれが出現するようになり、日常生活やご趣味であるハイキングが出来なくなってしまわれました。ご友人が当院で治療され、改善している事からご紹介を受けられ受診されています。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査です。第2腰椎から第1仙骨までの椎間板が潰れており、神経側に飛び出しています。この様な状態を椎間板ヘルニアと言います。また足の神経の通り道である脊柱管が狭くなっており、脊柱管狭窄症の合併も認めます。


施術内容

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

検査をしたところ、椎間板の容量が減少しており、椎間板ヘルニア部分で持続的な炎症が生じて神経痛を併発していると判断しました。今回は、椎間板4箇所(L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S1)に対してディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。

治療風景①

局所麻酔を用いて背中に麻酔を行っております。患者様は落ち着いておられ、痛がられる事もありませんでした。

治療風景②

治療用の管を挿入する位置が治療成功率に大きく影響しますので、慎重にレントゲン動画で角度を調整しながら管を進めます。

治療風景③

椎間板を検査しているところです。患者様にも分かりやすくご説明させて頂きました。

検査の動画です。椎間板の損傷部分が映し出されています。治療時間は19分でした。


院長の一言

顧問税理士の先生が経理処理のために来院されましたので少しお話を致しました。今年は関東大震災から100年目ということで、いろいろと特別番組が放送されていたことが話題になりました。その中で税理士先生より、関西地方でもいつ南海トラフ地震が起きてもおかしくない状況であるから、医療法人では最低でも3ヵ月分の運営費は貯蓄しておいてくださいとのことでした。大震災が生じた後、運営が可能になるのが3ヵ月後からだそうです。個人的には贅沢はしていませんし、夜な夜な遊びに出かけることもなく地味と言える生活をしております。地道に診療に励み、大震災があったとしても乗り切れるように努めたいと思います。

さて本日より阪神タイガースは広島カープとの3連戦に突入致します。私もネット中継(虎テレ)を月額600円で契約し、突入の準備を致しました!笑


治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


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椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。