患者様の情報

80代 男性

疾患・症状


患者様の状態

以前より腰痛と坐骨神経痛で悩まれていました。近くの病院で脊柱管狭窄症と診断され2020年10月に外科的手術を受けられました。坐骨神経痛は改善したのですが、腰痛が悪化し歩けない状態となられました。ボルトでの固定手術か当院での治療を悩まれ受診されました。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが、第2腰椎から第1仙骨の間まで椎間板が潰れています。また足の神経も圧迫部位が残存しており、脊柱管狭窄症と判断いたします。3年前には骨を除去し、神経の圧迫を解除する除圧術と呼ばれる手術が行われていたと推察されました。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

椎間板の機能が極端に低下したことで慢性的に炎症が生じている事が腰痛の主因と判断したため、検査をし、椎間板4箇所(L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S1)に対してDST(ディスクシール治療)を行いました。

治療風景①

最近は鎮静剤を希望される患者様が多くなってきました。治療中の不安や緊張から解放されますので、私が患者様の立場でも希望すると思います。

治療風景②

治療用の管はNST針を使用しております。特注の管になり特許申請中です。

椎間板を検査しているところです。患者様は寝ておられましたので、治療終了後に検査や治療の内容は動画を用いてご説明いたしました。治療時間は18分でした。御高齢でもあられましたので、鎮静剤から目覚められるのに数分かかりましたが、問題はありませんでした。


院長の一言

昨日、横浜で開業されている美容外科クリニックの院長と電話で話をしたのですが、必要な医薬品が手に入らなくなったと嘆いておられました。大手の製薬メーカーであった日医工が医薬品の製造過程で国の基準を守らなかった事から事業が停止となり、他の製薬メーカーでも製造ラインの見直しなどが行われ、必要とされる医薬品が品薄になっているようです。医薬品が安定供給されるのに数年かかるとも言われています。また原材料や製造コストも値上がりしており、簡単に設備投資ができる環境ではないようです。薬局でも医薬品がなく大変だと聞いています。美容外科の院長は頑張って診療を続けておられますが、ストレスで白髪が増えてしまったそうです。

さて……阪神タイガースは昨日も勝利し5連勝となっております!(パチパチ×10)マジックナンバーも13になっており、いよいよアレが近づいてまいりました。そして明後日の2位広島カープとの3連戦が非常に重要なゲームとなりますね。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


坐骨神経痛

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。