患者様の情報

90代 女性

疾患・症状


患者様の状態

数年前より両足に神経痛としびれが出現するようになられていました。痛み止めの内服薬や神経ブロック注射などを近くの整形外科で行われていましたが、激しい神経痛が続くために一度外科的手術を検討されました。しかし、手術侵襲に耐えられない状態であることから手術を断念し、当院を受診されています。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが、第2腰椎以下の椎間板が潰れており、神経の通り道である脊柱管も狭くなっている状態です。持続的な炎症により神経障害が奮起されている状態と推定いたしました。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

椎間板周囲の炎症と機能を改善させる目的で椎間板治療を行い、症状の緩和を図りました。

治療風景①

局所麻酔のみで治療を行っております。当院では麻酔を十分に行う方針としており、可能な限り痛みを感じない様に手配しております。

治療風景②

本日は神戸大学の先生が研修に来られました。30代の先生ですが、当院の治療に興味があり、継続して研修を受けられる予定です。

治療風景③

腰椎の変形が強い為、治療の管を挿入するのに時間がかかってしまいました。麻酔が効いておりますので患者様には負担は生じません。

治療風景④

無事に治療が終了し患者様にご説明しているところです。治療時間は21分でした。


院長の一言

昨日は冬のスキーシーズンに備えてウォータージャンプをしてまいりました。雪山において、視界が悪い場合などに不整地の斜面でバランスを崩して転倒してしまう事があります。大けがの原因になりますので、バランス感覚を養う目的で行っております。

雪山が楽しみです。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。