患者様の情報

40代 女性

疾患・症状


患者様の状態

4年前に脱出型椎間板ヘルニアで車椅子での生活を余儀なくされていた事から、当院でPLDD(経皮的椎間板レーザー減圧術)を行った患者様(当時30代)です。PLDDでの治療後は痛みの改善があり、歩けるようになられてからは仕事にも復帰されていました。しかし、右足のしびれだけが改善せずストレスに感じておられました。今回はしびれに対して追加治療を希望され受診されています。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査になります。少し条件は異なりますが、右側のMRIが4年前に撮影したもの、左側のMRIが本日9月19日に撮影したものとなります。第5腰椎と第1仙骨の間にある椎間板ヘルニアは吸収傾向を示しておりますが、椎間板容量が減少傾向を示している事から椎間板の損傷が持続している可能性があり、それがしびれの原因にも繋がっていると考えられます。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

椎間板を検査したところ損傷が見られましたので、その場で修復治療を行っております。

治療風景①

2度目の治療ですので、患者様からも全て任せるとのお言葉を頂戴致しました。今回は鎮静剤を使用し、患者様には寝ていただいております。
局所麻酔で椎間板に治療用の管を挿入しているところです。

治療風景②

第5腰椎と第1仙骨部に治療用の管を挿入しているところです。骨の変形もありましたのでS字状の形状をしたNST針を使用しております。

椎間板を4年ぶりに検査しているところですが、損傷部位が黒く映し出されました。この後治療を行っております。

しびれの残存は生活の質を低下させてしまう大きな要因となります。当院では長期的に患者様のケアを行い質の高い生活が維持できるように努力しております。


院長の一言

甲子園

9月17日(日曜日)も甲子園に行っておりました。外野レフトスタンドから応援しておりましたが、翌18日が祝日と言う事もあり、調子に乗って短時間で生ビールを2杯も飲んでしまいました。その結果、酩酊寸前にとなり、肝心な試合内容の記憶が抜けてしまう失態を犯してしまいました。会稽の恥とまではいきませんが、次は酩酊しない様に心がけたいと思います。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

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腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

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椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。