患者様の情報
50代 男性
疾患・症状
患者様の状態
患者様は2022年に脊柱管狭窄症に対して外科的手術(除圧術)を受けられました。しかし腰痛と両足の神経痛が再発したことから、再手術(ボルトでの固定術)を検討されていました。その中で、昨年9月に当院で椎間板治療を受けられ、両足の神経痛は改善傾向であるものの腰痛が続いていることから、再度治療を目的に受診されました。
診察と検査結果
MRI検査では治療部位において椎間板ヘルニアの改善を認めていましたが、脊柱管狭窄症は残存しております。持続的な炎症が椎間板周囲に生じている可能性が考えられました。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
椎間板を再度検査し、損傷があれば修復治療を追加で行うこととしました。損傷が存在しないか軽微であればオゾン治療(椎間板外への限局投与)を検討するといった流動的な治療方針としております。
患者様は治療方法に興味があられましたので、鎮静剤は使用せずに局所麻酔のみで治療を行っております。
特段大きな問題もなく、治療用の管を椎間板まで挿入する事ができました。
検査の状況を患者様にご説明しているところです。
わずかに損傷がみられましたので修復治療を追加で行いました。治療時間は21分でした。
院長の一言
当院の椎間板治療は多くの場合に1度で治療が完結いたしますが、症状が部分的に残存する場合には検査や治療を追加で行う事も可能です。
昨日は甲子園に出向き阪神タイガース対広島カープの試合を観戦させて頂きました。見事8回裏に4点をもぎ取り逆転勝利し、マジックナンバーが『5』となりました。1人でビールかけの準備でもしようかなと思っております笑
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。