患者様の情報

70代 男性

疾患・症状


患者様の状態

6年前にスポーツジムでのトレーニング中に腰痛が出現したのがきっかけとなり、腰痛を自覚するようになられました。最近ではウォーキングでも腰痛が出現する為に運動する事ができないため当院を受診されています。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが、第2腰椎から第1仙骨に至るまで椎間板が変形しており、腰椎のずれもみられます。椎間板ヘルニア腰椎すべり症と診断されます。また神経の通り道である脊柱管も狭くなっており、脊柱管狭窄症を合併されています。


施術内容

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

損傷した椎間板4箇所(L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S1)に対して検査と治療を行い、腰痛の改善を図りました。

治療風景①

治療中の様子をみられるため、鎮静剤は使用せずに局所麻酔薬のみで治療を開始しております。

治療風景②

骨の変形も見られる為、今回は硬度の強いPTC針を用いて椎間板にアプローチしております。

椎間板を検査しているところになりますが、損傷部分が明瞭に映し出されました。この部位にディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。治療時間は16分で、治療中の痛みも軽度でありました。


院長の一言

大阪では、明日8月5日は淀川花火大会が開催されます。おそらく関西で一番大きな花火大会になるのではないでしょうか。17:00以降は当院の周辺道路も交通規制が敷かれますので、お車で来院の患者様には事前にご連絡を申し上げている次第です。明日は晴天が予測されており、大阪もより賑やかになるのではないかと思われます。私も仕事が終われば家族と共に観覧できればと思っています。


治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

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腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


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腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


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腰椎すべり症とは背骨が前方や後方にずれてしまう疾患です。腰痛・足の神経障害の他に間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状を引き起こします。


椎間板変性症

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椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。