患者様の情報
50代 女性
疾患・症状
患者様の状態
10年以上前から腰痛に悩まされておられました。今年3月に他院で第3腰椎と第4腰椎の間にある椎間板にPLDD(経皮的椎間板レーザー減圧術)を施行されています。腰痛は軽減傾向ですが、まだ症状が残存している状態であり、当院を受診されました。
診察と検査結果
腰のMRI検査ですが、第4と第5腰椎の間にある椎間板に変形が認められ、椎間板ヘルニアと診断致します。腰痛の持続原因となりえるため、追加でPLDD(経皮的椎間板レーザー減圧術)を施行致しました。
施術内容
PLDD法(経皮的椎間板レーザー減圧術)
局所麻酔を行いつつ、治療用の管を挿入しレーザー治療を開始しました。イヤホンを耳に当てていますが、治療中はレーザー照射音を確認する為です。
患者様にも照射音を確認していただき治療を行っております。
レーザー照射のデモンストレーションです。患者様にもご確認いただきました。治療時間は12分でした。
院長の一言
所属している循環器学会から学術総会のお知らせが届きました。腰痛治療には10年以上前から携わっているのですが、元々は循環器専門医を専行しており、心臓カテーテル治療や不整脈に対する治療も長らく行っておりましたので、懐かしい気持ちになりました。また最近のニュースで研修医が過労死したと話題になりましたが、20年ほど前には私の友人も実際に過労死しており、研修医の過労死はニュースにもならないくらいよくある事でした。当時の助教授が「過労死する程度のやつは医者に向いてないんや」と言っていたのを思い出しました。恐ろしい事です。
治療法
PLDD法(経皮的レーザー椎間板減圧術)
治療期間
日帰り
治療費用
308,000円~473,000円(税込)
リスク・副作用
治療を受けた後に今までになかった腰痛や痺れ、太ももに筋肉の張りを感じる場合があります。症状や状態により個人差がありますが、手術後1週間~1ヵ月程これまでになかった症状が一時的に続くこともあります。また外科的手術と比べると確率は非常に低くなりますが、治療箇所からの感染症や、合併症などのリスクがあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。