患者様の情報
70代 女性
疾患・症状
患者様の状態
以前より腰痛は自覚されておられましたが、数年前より悪化し、動作時に痛みが出現する状態になられました。近くの整形外科では脊柱管狭窄症と診断され様子を見られていましたが、改善が見られないため当院を受診されています。
診察と検査結果
腰のMRI検査ですが、第2腰椎以下第1仙骨まで椎間板が潰れかけている状態で変形も伴っています。また神経の通り道も狭くなりつつあり脊柱管狭窄症と診断されます。
施術内容
ディスクシール治療（Discseel® Procedure）
椎間板周囲の炎症と機能を改善させることで腰痛症状の改善を図りました。今回は、椎間板4箇所（L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S1）にディスクシール治療（Discseel® Procedure）を行いました。
お一人で来院されておられましたので、治療中の様子を確認していただくために鎮静剤は使用せずに治療を開始いたしました。部分麻酔を行っているところです。
腰椎の変形がありましたのでNST針を使用しております。硬度が高めの管になり屈曲角度も強めに設定しております。
椎間板を検査しているところを患者様にご説明しているところです。分かりやすいようにご説明いたしました。
検査の動画になります。損傷部分が明瞭に映し出して治療を行いました。治療時間は19分でした。1時間後に千葉県までご帰宅頂きました。
院長の一言
7月も半ばを過ぎ、関西は梅雨明けを迎えました。本当に時間の経過が早く感じる毎日です。人生において最も大切なものは時間だと思います。どのように時間を使い、人生を豊かにしていくのかを考えながら仕事や生活をしております。家族との時間も大切ですし、仲間と過ごす時間も大切ですが、人生最後の日に後悔しないような過ごし方をしたいと思っています。
昨日、夏休みに入った子供に人生を豊かにするためには勉強や運動でもコツコツと積み重ねることが大切だと諭しましたが、ゲームをコツコツ頑張ると言われ言葉に詰まってしまいました。笑
今回の治療法
ディスクシール治療（Discseel® Procedure）
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円～1,650,000円（税込）
リスク・副作用
治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
関連するの疾患と症状
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨の間にある椎間板（ついかんばん）が外に飛び出し、神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛やぎっくり腰などの症状を引き起こします。
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは、背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛や足の神経障害、歩行困難などの症状を引き起こします。
椎間板変性症
椎間板変性症とは、背骨の間にある椎間板（ついかんばん）が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症などの様々な病気につながる恐れがあります。
この記事の著者
大阪本院 院長野中 康行
2002年：川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年：神鋼加古川病院（現加古川中央市民病院）勤務、2011年：医療法人青心会郡山青藍病院（麻酔科・腰痛外来・救急科）勤務・医療法人青心会理事就任、2018年：ILC国際腰痛クリニック開設、2020年：医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年：野中腰痛クリニック開設、2023年：医療法人蒼優会開設・理事長就任