患者様の情報

90代 男性

疾患・症状


患者様の状態

昨年6月頃から臀部に神経痛が出現するようになり、杖歩行となられました。徐々に神経痛は悪化し、最近では手押し車での移動が中心になられ、自立した生活が困難となってこられています。今回はご友人のご紹介もあり、当院での治療を希望されています。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査です。第2腰椎から第1仙骨まで椎間板が大きく変形し潰れてしまっています。椎間板変性症椎間板ヘルニアと診断致します。同時に足の神経も圧迫から炎症が生じている可能性が高いと判断され、脊柱管狭窄症を合併しております。


施術内容

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

椎間板損傷部4箇所(L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S1)に対して治療を行っています。

治療風景①

患者様の治療は、治療担当医が2名と看護師が3名、その他放射線技師が1~2名で対応にあたります。

治療風景②

治療においては、レントゲン透視装置を用いて腰の状態や椎間板の位置を確認しながら治療にあたります。

治療風景③

今回、患者様には鎮静剤を用いて寝ていただきましたので痛みは自覚されていません。

椎間板を検査し記録しているところです。この動画は治療後にご説明する為に使用致しました。治療時間は18分でした。


院長の一言

先日治療させて頂いた患者様からお礼のお手紙を頂きました。ご高齢の患者様でしたが、神経痛が改善したことで無事に息子様に仕事を引き継ぐことが出来たとの事でした。非常に励みになりますし、私もうれしく思います。

本日は院内のスタッフ皆で慰労会を行う予定です。5年前に開業してから頑張ってくれているスタッフに感謝いたします。開院当初はスタッフが私を含めて7名しかおりませんでしたが、今や医師だけで5名となり、スタッフ全体では20名を超えるまでになってまいりました。非常に心強く思います。6年目も頑張っていきたいと思います。


治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

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腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


腰部脊柱管狭窄症

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腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

椎間板変性症

椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。