患者様の情報

70代 女性

疾患・症状


患者様の状態

令和4年9月頃より左足を中心に神経痛を自覚されるようになりました。日常の家事をなされると神経痛が出現するため、元々お好きであった体操などの運動も出来ない状態が続いておられました。近くの整形外科では内服薬での治療をされていましたが、改善が乏しいために当クリニックを受診されています。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが、複数の椎間板が潰れかけており、容量も50%以上低下しています。また椎間板には変形もあり、椎間板ヘルニアと診断されます。足の神経も圧迫を受けており、脊柱管狭窄症と判断いたしました。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

損傷した椎間板4箇所(L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S1)周囲での炎症が神経障害を引き起こしている可能性が高いと判断し、DST(ディスクシール治療)を行いました。

治療風景①

治療担当はわたくし(野中康行)です。局所麻酔をしっかりしているところです。

治療風景②

治療用の管は問題なく椎間板まで到達していますが、ほとんど痛みを自覚する事はありませんでした。

椎間板の検査動画です。椎間板の損傷部位を映し出し、DST(ディスクシール治療)を行っております。


院長の一言

本日は大阪では災害級の大雨が降っており、JR西日本では午後から運休になるエリアが出るほどです。そのような中、多数の患者様にご来院頂き、1日としては過去最高になる9件もの治療をさせて頂きました。汗をかいてしまう程忙しく立ち回り、診療が終わる頃には石田副院長も私もへとへとでしたが非常に充実した1日となりました。明日も診療予定がびっしりですが、早寝早起きで頑張りたいと思います。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

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腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


腰部脊柱管狭窄症

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腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

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椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。


坐骨神経痛

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坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。