患者様の情報
60代 男性
疾患・症状
患者様の状態
20年ほど前より足に違和感が出現し、10年前からはつま先立ちが出来ない様になり、数年前からは足に痺れを自覚されるようになっていました。今年の2月からは痺れが悪化し、4月頃には5分も歩くと足に強い痺れが出現する状態になりました。
診察と検査結果
腰のMRI検査ですが、第4腰椎から椎間板が2箇所ほど潰れています。変形も伴っており、椎間板ヘルニアと診断されます。また腰椎もずれがあり、腰椎すべり症と脊柱管狭窄症を合併されています。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
損傷している椎間板3箇所(L3/L4、L4/L5、L5/S1)に対してディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。
山崎治療担当医と私が一緒に治療を行っています。局所麻酔を行い治療用の管を椎間板まで挿入する準備を行っています。
治療用の管を挿入しているところです。骨の変形も強くなく難も無く椎間板に到達する事ができました。
椎間板を検査しています。黒く映った部分にディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行っています。治療時間は18分でした。1時間半後には歩いて頂き、帰宅となっています。
院長の一言
6月11日の夜に広島まで行ってまいりました。広島にいる整形外科の先輩と後輩に会いにいったのですが、当日は広島フラワーフェスティバルと言われるお祭りが開催されていました。毎年5月に行われるそうですが、今年はG7会談が広島で行われたので6月に延期になっていたそうです。
翌日は先輩と後輩医師と近年の腰痛治療に関しての意見交換や今後発展しそうな治療法等の情報提供を行いました。最後に広島駅構内で昔から私が懇意にしているお好み焼きの「みっちゃん」を訪れたのですが、満席で行列待ちが発生していたので、すぐ隣の「いっちゃん」と呼ばれるお店に変更しました。「みっちゃん」と同じくらいおいしかったです。広島風お好み焼きにはイカ天をトッピングするのがお勧めです。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
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腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
腰椎すべり症
腰椎すべり症とは背骨が前方や後方にずれてしまう疾患です。腰痛・足の神経障害の他に間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状を引き起こします。
椎間板変性症
椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。