患者様の情報
70代 女性
疾患・症状
患者様の状態
30代の頃に重い荷物を持たれ、腰痛が出現するようになられました。腰痛は年々悪化する様になり、最近では左足に坐骨神経痛が出現し、昨年7月には歩くことすらままならない状態になられました。今回は中国は上海より治療のために来日されています。
診察と検査結果
腰のMRI検査では、第2腰椎から第1仙骨までの椎間板が潰れており、容量が50%以上低下しています。さらに足の神経も圧迫を受けており、脊柱管狭窄症と呼ばれる状態になっています。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
椎間板損傷5箇所(L1/L2、L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S1)に伴う椎間板性腰痛と神経周囲で生じている科学的炎症を改善させるべく、ディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。
治療室に入られたところです、複数のスタッフが患者様をご案内し速やかに治療準備を整えてまいります。
通訳のスタッフは常に患者様の傍に付いてご説明しています。
医師3名(野中・石田・山崎)で治療方法を相談しているところです。
椎間板を検査しているところです。損傷の程度や方向などを確認しディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。治療時間は18分で、2時間後には歩いて帰宅していただきました。
院長の一言
海外から来日された患者様も原則として日帰りで帰国することも可能ですが、多くの患者様は数日滞在されて帰国されます。国内の患者様も東北地方や九州地方からお越しの患者様は、京都などで観光なされることが多くなって参りました。コロナ感染が猛威を振るっていた頃には考えられませんでした。マスクを外して診療できる日も近いと思います。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
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腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
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椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。