患者様の情報

60代 女性

疾患・症状


患者様の状態

昨年12月頃より左足に重たい痛みを自覚されるようになられました。左坐骨神経痛と呼ばれるものですが、安静にしていると症状は気にならないとの事でした。しかし腰に負担をかけると神経症状が出現する状態であるので症状を改善させる目的で当院を受診されました。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが、第4腰椎と第5腰椎および第1仙骨の間にある椎間板が潰れており、変形も伴っています。傍には坐骨神経が存在しており、炎症が原因で神経痛が出現する状態と判断いたします。


施術内容

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

椎間板周囲で生じている炎症を改善されるために椎間板検査および、損傷部位4箇所(L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S1)に対してディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。

治療風景①

治療担当医は石田副院長になります。椎間板まで治療用の管を挿入しているところで、部分麻酔のみで治療を行っています。

治療風景②

腰の変形が軽いので、大きな問題も無く治療用の管を挿入することが出来ました。

椎間板を検査しているところです。この後ディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。治療時間は17分でした。


院長の一言

本日の外来で、坐骨神経痛の為にゴルフが楽しめないとお悩みの70代男性が来院されました。治療は私が担当致しましたが、ふと「自分が70代になった時には何をしているのだろう?何を趣味にしているのか?」と疑問に思いました。石田副院長に話をすると「自分はスキーを楽しんでいると思います」と返ってきましたので「腰が悪くなっていたら僕が治療するわ」と返しました。私自身はおそらく70代でも治療と診察、そしてスタッフ育成で忙しくしていると思います。希望としては田舎で畑などで土いじりをして余生を過ごしたいのですが……笑 30年後の自分に手紙を書いてタイムカプセルに入れておこうかと思いました。


治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

椎間板変性症

椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。


坐骨神経痛

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。