患者様の情報

60代 女性

疾患・症状


患者様の状態

昨年末から腰痛を自覚する様になられていましたが、徐々に坐骨神経痛が出現するようになり運動ができなくなってしまわれました。ジャカルタから治療を受けられた患者様の紹介で当院にご連絡が入りご相談の上で来日されています。英語での会話が可能であり通訳を交えて治療を施行しています。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査では第2腰椎から第1仙骨に至る椎間板が変形し潰れています、この様な状態を椎間板ヘルニアと椎間板変性症と言います、椎間板周囲で炎症が持続していると慢性腰痛と神経症状が出現する原因となります。また足の神経も一部圧迫されており脊柱管狭窄症と診断致します。


施術内容

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

椎間板に対して検査を行い、椎間板4箇所(L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S1)にディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。

治療風景①

見学室からみた手術室の様子です。患者様の傍らに通訳がおり、治療のご説明をしているところです。

治療風景②

治療室内の様子ですが、患者様にはうつ伏せになって頂いております。10数分はうつ伏せになって頂きます。

治療風景③

治療前の最終確認です。腰の形態を確認し治療に至るアプローチ方法を決定します。

局所麻酔を用いて治療用の管を椎間板に留置していきます。患者様には通訳がご説明しています。

椎間板を検査している動画です。検査終了後に治療を行いました。治療時間は18分でした。通訳も交えることで安心して治療を受けて頂いたと思います。


院長の一言

手術室のスタッフが増えたことと、気温も上がっていることから手術中に汗がでてまいります。手術中は滅菌用のガウンなどを重ねて着こむため熱いのです。最近は体重が減っておりますが、脱水で食欲も落ちてしまい、さらに減量気味になっています。
本日の外来に5年前に治療させていただいた40代女性の患者様が来院されました。バトミントンが出来る程まで腰痛が改善しており、定期健診での受診でしたが、その患者様にも5年前と比べて痩せましたねと言われてしまいました。少し健康的に太るようにならないといけないと思った1日でした。


治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。


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