患者様の情報

80代 男性

疾患・症状


患者様の状態

今年2月に立てなくなるほどの股関節痛が出現されました。内服薬で痛みは軽減したものの、腰に負担がかかったり歩くと痛みが出現し、運動が出来ない状態が続くために当クリニックを受診されました。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが複数の椎間板が潰れており、変形も伴っています。この様な状態を椎間板変性症椎間板ヘルニアと言います。また、足の神経も圧迫を受けている部分が多く脊柱管狭窄症と診断されます。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

椎間板に対して検査を行ったところ、椎間板3箇所(L3/L4、L4/L5、L5/S1)の損傷が認められたのでDST(ディスクシール治療)を施行しております。

治療風景①

背中に部分麻酔を行っています。鎮静剤はご希望されませんでした。非常に細い針で麻酔を行いますので痛みは強くありません。

治療風景②

治療用の管を挿入する際にも局所麻酔を使用していますので、痛みはあまり感じられませんでした。

治療風景③

患者様に椎間板の損傷部位をご説明しているところです。痛みがないので落ち着いてご説明を聞いて頂けました。

椎間板の検査動画です。損傷部位が黒く映し出されており、患者様にもご説明したあとDST(ディスクシール治療)を行いました。治療時間は17分で1時間後には歩いて帰宅していただきました。


院長の一言

関西以外からも多くの患者様にご来院頂いておりますが、私は生まれも育ちも関西ですので診察中に話が盛り上がる事もあり、その時は関西弁が飛び出してします。今日も関東圏からの患者様のご説明の折に、もれなく関西弁がでてしまいご迷惑をおかけしました。イントネーションが変わると説明内容が分かりにくくなることがありますが、笑ってお許しいただけてほっと致しましました。気を付けていても一生治らない気がします。笑


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

椎間板変性症

椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。