患者様の情報
40代 女性
疾患・症状
患者様の状態
半年ほど前より腰痛を自覚されるようになられました。また足先にもシビレが出現するようになり、自宅の家事など前かがみの姿勢になると腰痛が悪化する状況となられたため当クリニックを受診されました。
診察と検査結果
腰のMRI検査ですが第3腰椎から第1仙骨の間にある3箇所の椎間板が黒く映っており椎間板変性症と呼ばれる状態になっています。同時に変形も認めており椎間板ヘルニアと診断致します。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
椎間板性腰痛症の原因である椎間板の損傷部位3箇所(L3/L4、L4/L5、L5/S1)を検査し、ディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。
治療は私(野中)と山崎医師の2名体制で行いました。この写真は治療用の管を挿入しているところです。
治療用の管の位置を微調整しているところです。
椎間板を検査して損傷部位を確認しているところです。
椎間板の損傷はこのように黒く映ってきます。この部分にディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行っております。治療時間は20分でした。今回は鎮静剤を使用したので治療時間が少し伸びました。
院長の一言
明日4月19日は私の誕生日です。当院では誕生日月には誕生日休暇が付与されるのですが、開院してからの5年間休暇は取れておりません。「今年こそは!」と毎年思ってはいるのですが、なかなか忙しくて無理ですね。ただし明日は休診日と誕生日が重なっており、自分の為だけの時間が使えますので午前9時より歯科検診の予約をしております。その後は好きなたこ焼きでも食べに行こうかと思っております。いや、ラーメンか。自由時間を楽しみにしております。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
椎間板変性症
椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。