患者様の情報
90代 男性
疾患・症状
患者様の状態
若い頃から海での素潜り漁や山登りなどをされておられましたが、70歳を過ぎたころより腰痛が出現し、最近では右足に坐骨神経痛も出現して歩行も満足にできない状態となられました。しかし、8月に親族(ひ孫含む)での家族旅行が計画され、なんとしても坐骨神経痛を改善する必要があり当院を受診されています。
診察と検査結果
腰のMRI検査ですが、腰椎全般にわたり椎間板が潰れており変形も伴っています(椎間板変性症と椎間板ヘルニアと言います)。また脊髄神経も圧迫を受けており坐骨神経痛の原因となっています(脊柱管狭窄症と呼ばれます)
施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
椎間板5箇所(L1/L2、L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S)の原因を検査し、椎間板治療を行いました。
治療中の様子はすべて説明する様に指示がございましたので細かく説明しながら治療を開始しております。部分麻酔を行っているところです。
椎間板を検査しているところです。検査中に痛みはありませんので詳しく動画でご説明をしております。
椎間板損傷の程度を検査しているところです。黒く映ってくる部分が損傷部位となります。最終的にディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行っております。治療時間は17分でした。2時間後には坐骨神経痛が半減しておりました。
院長の一言
昨日はWBC(日本vsイタリア)の準々決勝でした。さすが8強だけあって相手国も強く、3回までは両チームともほとんどヒットは出ず。しかし3回の裏で大谷選手がなんとセーフティバント!そこからチャンスを広げて一気に4得点!いやー興奮しました。さすが大谷選手。そのまま日本は勝利し、準決勝進出です。次の試合に備えて私もペッパーミルを購入し応援したいと思います。笑
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
腰椎すべり症
腰椎すべり症とは背骨が前方や後方にずれてしまう疾患です。腰痛・足の神経障害の他に間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状を引き起こします。
椎間板変性症
椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。