患者様の情報

70代 男性

疾患・症状


患者様の状態

約20年前に腰痛と足にシビレが出現して、以後も症状の改善がなく足先に力が入りにくい状態が続いておられました。近くの整形外科では腰椎すべり症と診断され、プレート固定などの外科的手術も提案されていましたが、今回当クリニックを受診されました。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが第4腰椎と第5腰椎の椎間板が潰れて変形しています(椎間板変性症椎間板ヘルニア)。また第4腰椎はずれており足の神経も圧迫を受けています。この様な状態をそれぞれ腰椎すべり症脊柱管狭窄症と言い坐骨神経の障害を引き起こします。


施術内容

DST法

損傷した椎間板3箇所(L2/L3、L3/L4、L4/L5)に対して治療を行い、神経障害の改善を図りました。

治療風景①

治療中の様子をご覧になるとの事から、今回は鎮静剤を使用せず局所麻酔のみで治療を開始しております。

治療風景②

治療用の管はU字形状のものを使用しました。骨の変形が少ない為です。レントゲン透視装置を用いて神経に触れない様に注意しております。

治療風景③

者様にモニター画面を用いながら検査と治療の様子をご説明しているところです。

椎間板検査の動画です。患者様にもご説明させて頂きこの後椎間板治療を行っております。。治療時間は16分でした。


院長の一言

昨日はスギ花粉が猛威を振るっておりましたので、19:00から始まるWBC(日本vsオーストラリア戦)を楽しみに一日中自宅で大人しくしておりました。大人しくしていた甲斐があってか日本の快勝でした。大谷選手の初回の3ランホームランには本当にびっくりしました。休みの日でも花粉のせいで出歩く事ができませんからWBCは良い楽しみになりました。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


腰部脊柱管狭窄症

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腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


腰椎すべり症

腰椎すべり症

腰椎すべり症とは背骨が前方や後方にずれてしまう疾患です。腰痛・足の神経障害の他に間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状を引き起こします。


椎間板変性症

椎間板変性症

椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。


坐骨神経痛

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坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。