患者様の情報

40代 女性

疾患・症状


患者様の状態

10年以上前より坐骨神経痛があり、椎間板ヘルニアと診断を受けられていましたが、2年ほど前より坐骨神経痛が悪化する状態になられました。最近では、腰に負担のかかる動作で坐骨神経痛が度々出現し、椅子に座っておられても15分程度で痛みが出現することから日常生活にも相当の支障が生じる状況に至り、当クリニックを受診されました。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが、第4腰椎と第5腰椎の間にある椎間板が大きく飛び出している状態です。この様な状態を椎間板ヘルニア(脱出型)と言います。また第5腰椎と第1仙骨の間の椎間板は潰れており、高度椎間板変性と呼ばれます。


施術内容

DST法

椎間板ヘルニアの原因を検索し、椎間板2箇所(L4/L5、L5/S1)の治療を行いました。

治療風景①

治療中の様子をご覧になられるため、鎮静剤は使用せずに局所麻酔のみで治療を開始しております。

治療風景②

治療用の管を挿入した後は、患者様のお顔の前にモニター画面を移動させて椎間板治療の様子をご説明します。

椎間板を検査しているところです。神経側への椎間板損傷が映し出されています。この後椎間板治療を行いました。治療時間は17分ほどでした。


院長の一言

本日の外来で治療後2年3ヵ月経過した46歳女性の患者様が来院されました。治療前にあった腰痛は改善をしていましたが、社交ダンスをされると右膝に痛みが出現する事から受診されています。膝のレントゲン写真とMRI検査では骨に異常はなく、半月板損傷が疑われたので、ご自宅近くの整形外科に紹介をさせて頂きました。腰痛治療後に激しい運動をなされますと、膝関節などに障害が生じる事もございますのでお気をつけください。

私は立ち食いうどん(関西風)が好物でして、昨日は一人でこっそりと駅前にある立ち食いうどんに足を運びました。天ぷらうどんの値段が480円から520円に値上がりしており、時節を感じた1日でした。

天ぷらうどん

治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

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椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。


坐骨神経痛

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坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。