患者様の情報

70代 男性

疾患・症状


患者様の状態

2年ほど前より腰痛と両足のシビレが出現するようになられました。徐々に歩きづらくなり、最近では500歩ほど歩いた後は休まないといけない状態になられ、当クリニックを受診されました。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが、椎間板が黒く映っている部分があります(椎間板変性症と言います)。また足の神経も圧迫を受けている部分があり脊柱管狭窄症と呼ばれる状態です。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

椎間板3箇所(L2/L3、L3/L4、L4/L5)に対して検査と治療を行いました。

治療風景①

背中に局所麻酔を行っているところです。

治療風景②

治療用の管を椎間板に挿入した後、位置に問題がないかレントゲン透視装置を用いて確認しているところです。

患者様に椎間板検査と治療の様子を説明しているところです。治療前に説明をしておりますので検査と治療について理解していただきました。治療時間は18分。治療担当医は石田医師でした。


院長の一言

本日の外来では、椎間板治療後約1年経過した患者様が来院されました。腰痛と坐骨神経痛は改善しておりましたが、1月に海外旅行をした際に右足のむくみとシビレが出現した事から急遽受診となりました。診察の結果、腰に異常はなく、下肢の深部静脈血栓症が疑われましたので、取り急ぎ循環器内科へご紹介させて頂きました。少し忙しい1日でした。また、4月17日から約2週間にわたり、治療担当の石田医師が海外研修に向かいます。より高みを目指した腰痛治療をご提供できるように努めてまいります。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰部脊柱管狭窄症

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腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

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椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。


坐骨神経痛

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坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。