患者様の情報
40代 男性
疾患・症状
患者様の状態
20代の頃より腰痛を自覚されておられましたが、30歳の折に椎間板ヘルニアに対して外科的手術を行われました。その後も坐骨神経痛が出現する状態であり、腰に負担のかかるお仕事をなされると症状が悪化する状態が持続しておられました。この度は症状改善を目的に当クリニックを受診されています。
診察と検査結果
腰のMRI検査ですが、第3腰椎と第4腰椎および第5腰椎の間の椎間板が潰れており変形も伴っています。この様な状態を椎間板ヘルニアと言います。また足の神経も圧迫を受けており、脊柱管狭窄症と呼ばれる状態です。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
潰れた椎間板2箇所(L3/L4、L4/L5)に対して治療を行い、坐骨神経痛の改善を図りました。
鎮静剤を使用し完全に寝ていただいた後に治療用の管を椎間板まで挿入しています。
治療用の管は大きく変形させることなく椎間板を捉える事ができました。
椎間板を検査しているところです。この後椎間板治療を行っております。治療時間は18分でした。
院長の一言
先週木曜日から休診とさせていただきまして、都合5日間のお休みをいただきました。ここ数年間は家族サービスを行っておりませんでしたので、子供も楽しみにしていたスキーをしてまいりました。下半身に筋肉痛を感じておりますが、リフレッシュされた気分で診療に復帰しております。少し暖かくなりつつあり春の訪れも楽しみです。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。