患者様の情報
70代 男性
疾患・症状
患者様の状態
令和5年8月頃より両足に坐骨神経痛が出現する様になられました。整形外科や整骨院等で治療を行われるも一向に改善がみられず、不安を感じられるようになっていたそうです。ご友人が当院の治療で改善されたとの事から今回受診されています。
診察と検査結果
腰のMRI写真です。第1腰椎から仙骨部分まで広範囲に椎間が変形しており椎間板ヘルニアと診断致します。椎間板機能の低下もあり、神経に障害が生じている状態と判断いたします。同時に脊柱管狭窄症も合併されています。
施術内容
DRT(椎間板再生治療)
椎間板周囲の炎症と椎間板機能を改善させる目的でDRT(椎間板再生治療)を行いました。
今回は笑気麻酔と局所麻酔の併用で治療を行いました。笑気麻酔は鎮痛と鎮静作用がありますが意識は残ります。
治療箇所は管が挿入されている5箇所になります。5箇所すべてを検査しDRT(椎間板再生治療)を行っております。
治療時間は29分でした。DRT(椎間板再生治療)では他の椎間板治療と異なり、細かい作業が必要になりますので時間と体力が必要です。
院長の一言
今年は多くの企業で忘年会が再開されるようになっているようです。しかし、インフルエンザが猛威を振るっていることから当院では忘年会は差し控える事に決定致しました。万一にも院内感染が広がると大問題になってしまいます。私も外食は控え、毎日家に直帰して大人しくしております。せっかくコロナが落ち着いたのにインフルエンザが広がるとは残念です。ストレス発散にAmazonで歴史小説を注文致しました。笑
皆様も風邪にはお気を付けください。
治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。