患者様の情報
40代 男性
疾患・症状
患者様の状態
学生自体は陸上部でかなりハードな練習をされておられ、10代の頃には腰痛を自覚されていたようです。20代の頃には坐骨神経痛が出現するようになり、最近では1時間以上車を運転すると激痛が生じる状態となられています。今回はご親族が当院で治療を受けられており、ご紹介での受診となっています。
診察と検査結果
腰のMRI検査です。第3腰椎から第1仙骨の間にある椎間板が変形し潰れかけています。椎間板ヘルニアと診断致します。坐骨神経痛の原因と判断いたしました。
施術内容
DRT(椎間板再生治療)
椎間板の損傷程度を造影検査で確認し、DRT(椎間板再生治療)を行っております。
台湾語以外に日本語と英語が堪能であられましたので、日本語と英語でご説明しながら背中に部分麻酔を行いました。
医師によって特徴があるのですが、私の場合は局所麻酔薬を多めに使用するようにしています。治療中に出来るだけ痛みを感じないようにしております。反対に外科出身の先生では局所麻酔薬の使用量が少ない傾向があると思います。
治療時間は27分でした。DRT(椎間板再生治療)が最も治療時間が長くかかります。
院長の一言
昨日の夜にWeb上で【再生医療学会 臨床研究教育セミナー】を受講したため、就寝が23:00を超えてしまい寝坊しそうになりました。毎朝5:00頃に起床し、クリニックには6:30頃に出勤しております。毎日遠方からの患者様のお問い合わせや画像相談のご依頼があるため朝からがんばっております。当初は朝からの仕事は辛かったのですが、かれこれ6年ほどこの様な生活を続けているうちに普通になってしまいました。人間の適応力とは案外すごいものかもしれません。知らんけど・・・笑
先月、大阪の大泉緑地公園で行われていたフリーマーケットで眼鏡型の双眼鏡を購入した際の写真です。これで阪神タイガースの応援もばっちりです。
治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
椎間板変性症
椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。