患者様の情報
70代 男性
疾患・症状
- FBSS(脊椎術後疼痛症候群)
- 脊柱管狭窄症
患者様の状態
第4腰椎と第5腰椎および第1仙骨の間にある椎間板が薄くなっており潰れている状態です。足の神経の通り道である脊柱管も狭くなっており脊柱管狭窄症と診断されます。
診察と検査結果
椎間板周囲の炎症と機能障害を改善させる目的でDRT(椎間板再生治療)を行いました。
施術内容
DRT(椎間板再生治療)
治療担当医は石田副院長です。今日は治療件数が多くスタッフも準備が忙しく大変でした。
背中に麻酔を行いつつ治療用の管を挿入しております。レントゲン透視装置を動かしながら管の位置を確認しております。
治療時間は29分でした。DRT(椎間板再生治療)はディスクシール治療(Discseel® Procedure)やPLDD(経皮的椎間板レーザー減圧術)よりも時間がかかります。
院長の一言
昨日、友人のクリニックが10年ぶりに税務調査をされるというのを聞きました。友人は「忙しいときになんで来るの?」と怒っておりましたが、私のクリニックにも2年前に税務調査が行われたのを思い出しました。私が経営にはノータッチで、契約関係を弟に任せっきりにしていたので散々な目に遭いました。医師は騙されやすいので注意が必要です。
さて、石田副院長がDRT(椎間板再生治療)を受けてから4週間が経過していますが、坐骨神経痛も消失し、すこぶる調子が良いようで今シーズンはスノーボードに行く予定を立てています。暖冬の気配がしますがどうなるでしょうか・・・笑
治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。