患者様の情報
50代 男性
疾患・症状
患者様の状態
20年以上腰痛に悩まれており、坐骨神経部分にも痛みが出現する状態です。約3年前に奥様が当院で治療を受けられ、症状が消失していることから受診されました。
診察と検査結果
腰のMRI検査です。第4腰椎と第5腰椎間にある椎間板が変形し炎症を伴っています。また第5腰椎と第1仙骨の間にある椎間板は容量が50%以上低下しており潰れている状態です。それぞれ椎間板ヘルニアと椎間板変性症と診断致します。
施術内容
DRT(椎間板再生治療)
腰のクッションである椎間板が潰れてしまうと慢性腰痛の原因となります。椎間板機能の改善を図る目的でDRT(椎間板再生治療)を行いました。
日帰り腰痛治療において最も重要な事は神経障害を起こさない事に尽きます。6年間で5,000件以上治療しておりますが麻痺等の合併症は起こしていないのが自慢です。
患者様には寝ていただいて治療を行いました。ご家族が同席される場合にはこの写真のようにガラス越しに治療の様子をご覧になって頂いております。
椎間板検査の様子です。損傷部分を映し出した後にDRT(椎間板再生治療)を行っております。
治療時間は28分でした。
院長の一言
DRT(椎間板再生治療)では治療前にカンファレンスを行っています。当院では5年前より椎間板修復治療としてディスクシール治療(Discseel® Procedure)をご提供しております。しかし、昨今は再生治療の必要性が高まっていることから、再生治療として新たにDRT(椎間板再生治療)の導入致しました。厚生労働省の許可なく再生治療の掲示をしているクリニックも多数ありますが、当院は厚生労働省への許可申請を得ていますのでご安心ください。
インフルエンザが猛威を振るっている事から、昨日はアマゾンで購入した宮城谷昌光先生の「呉漢・上」を熟読する予定でした。しかし天気も良く気温も高かったので大阪にある大泉緑地公園まで出かけておりました。
小学生の長女と鬼ごっこをしましたが体力的に完敗しまい残念でなりませんでした。笑
日ごろから運動する事が大切です。
治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
椎間板変性症
椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。