患者様の情報

50代 男性

疾患・症状


患者様の状態

以前から腰痛を自覚されており、カイロプラクティックなども効果がなく、3年前のゴルフを契機に腰痛と右股関節の疼痛が増悪されました。2年前に他院にてPLDDを施行されておりましたが改善が見られず、再びゴルフやスポーツを楽しみたいというお気持ちから今回来院されました。


診察と検査結果

MRI

MRIでは全体的に椎間板容量は保たれてはおりましたが、椎間板L3/4とL4/5の椎間板変性を認め、L2/3とL5/Sも椎間板の変性、線維輪の損傷の可能性を疑う所見を認めておりました。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

L2/3とL5/Sの損傷は軽微なものでしたが、L3/4とL4/5に関しては脊髄方向(画面左方向)の線維輪の損傷を認め、さらに椎間板外への造影剤の漏れを確認しており、髄核成分の漏出による炎症が症状の現認である可能性を疑いました。

治療風景①

患者様と画面を一緒に見ながら計4箇所の椎間板に対してDST法による治療を行いました。

治療風景②

治療時間は9分でした。


副院長の一言

先日の寒さに反して日本シリーズは大いに盛り上がっております。連日、奇跡の逆転勝利で興奮しております。今日は敵地ではございますが、優勝を決めてもらいたいと思います!


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事・NLC野中腰痛クリニック副院長:石田貴樹

医療法人蒼優会 理事
NLC野中腰痛クリニック 副医院長石田 貴樹

2009年:高知大学卒業・医師免許取得、2012年:神戸市立医療センター西市民病院勤務、2013年:兵庫県立尼崎病院勤務、2014年:関西労災病院勤務、2019年:ILC国際腰痛クリニック勤務、2021年:NLC野中腰痛クリニック勤務、2022年:2年間の研修を経て10月にライセンスを獲得、2023年:医療法人蒼優会理事就任・NLC野中腰痛クリニック副院長就任


腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

椎間板変性症

椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。