患者様の情報

80代 女性

疾患・症状


患者様の状態

3年前に足のしびれを自覚されています。近くの整形外科を受診されたところ脊柱管狭窄症と診断されています。3ヵ月前より徐々に範囲が広がっており、最近では足先から臀部までしびれている状態になられました。将来的な不安もあり、当院を受診されています。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが、第1腰椎から第1仙骨まで全ての椎間板が潰れており、足の神経の通り道である脊柱管も狭くなっています。脊柱管狭窄症と診断されますし、足のしびれの原因と考えられます。


施術内容

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

脊柱管狭窄症による神経障害の改善を図る目的で椎間板損傷部位を特定し、修復治療を行いました。

治療風景

治療室の様子です。本日は治療室内の人員が上限に達したために治療観察室から撮影しています。

椎間板を検査するために皮膚から管を椎間板まで挿入しているところです。今回は鎮静剤を使用していますので患者様は痛みを感じられることもありませんでした。

治療時間は18分でした。椎間板治療による下肢のしびれ改善率は73%となっていますので期待がもてます。


院長の一言

阪神タイガースが優勝しましたので、日曜日などの休日には読書をすることが多くなりました。いまは宮城谷昌光先生の孔丘(こうきゅう)を読んでおります。意味の深い文字も多く、学生が読むとすごく勉強にもなると思います。
ところで当院の石田副院長がゴルフのし過ぎで腰痛を発症してしまいました。今週金曜日の開いている時間に椎間板治療(DRTの予定)を行う事になりました。私が執刀しブログにも経過を載せてまいりますのでお楽しみに。


治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。