患者様の情報

40代 男性

疾患・症状


患者様の状態

2019年より椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛を自覚されておられました。内服薬での治療で改善が無い事から2022年に外科的手術をされるもすぐに症状が再発しておれます。今回は紹介で当院を受診されています。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査です。第4腰椎と第5腰椎の間にある椎間板では髄核成分が飛び出して見えます。非常に分かりやすい椎間板ヘルニアです。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

椎間板ヘルニアの原因である繊維輪損傷部分を特定し治療を行うことに致しました。

治療風景①

患者様の背中に部分麻酔を行っているところです。麻酔を行う部分はレントゲンを見ながら決定していきます。痛くないようにそっと麻酔を行っています。

治療風景②

治療室の隣にある治療見学室から治療の様子を見る事ができます。患者様のご家族などがご覧になられる部屋になります。

治療風景③

治療の管が椎間板に挿入される瞬間です。また挿入されるときに若干痛みが出現しました。この後に検査と治療を行っています。

治療時間は検査の時間も含めて17分でした。5年ほど前までは30分ほどかかっていましたので、スタッフの技術力向上を実感致します。


院長の一言

本日の外来では治療後3年5ヵ月経過した50歳代男性の患者様が来られました。坐骨神経痛もすっかり改善しておられ、腰の健康診断的な目的での受診をされています。海外では医療費がべらぼうに高いので、健康診断を目的でMRI検査をすると20万円を超える金額が請求されるので、腰の健康診断はほとんど需要がないと聞いています。円安と保険医療制度が充実している日本においては海外からの患者様が治療目的で来日されるのもうなずけます。
さて、昨日阪神タイガースはオリックスバッファローズに負けてしまい1勝1敗です。明日からは甲子園での3連戦ですから期待したいと思います。がんばれ!


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。