患者様の情報
60代 女性
疾患・症状
患者様の状態
2年ほど前より股関節痛を自覚されていましたが生活に大きな支障はない状態でした。しかし2ヶ月前から坐骨神経痛が出現するようになり、近くの整形外科を受診されたところ腰椎すべり症と診断されました。その後も徐々に症状が悪化する為に当院を受診されています。
診察と検査結果
腰のMRI検査ですが、第2腰椎から第1仙骨まで腰椎全般にわたって椎間板が潰れて変形も伴っております。一部骨の並びもズレが見られており、腰椎すべり症と診断されます。同時に足の神経の通り道である脊柱管に狭窄が確認されます。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
椎間板機能の改善と炎症を改善させることを目的として椎間板治療を行いました。
患者様のご家族が治療の様子をご覧になられる場合には、この様に隣室からガラス越しに見学が可能となっております。検査や治療の内容もスタッフがご説明させて頂いております。
患者様にお声をかけながら治療を開始しております。処置の内容を説明し患者様の不安を取り除く様にしております。もちろん痛みも取り除きます。
椎間板を検査しながら治療法を決定しているところです。
椎間板検査の様子です。損傷部分を特定しております。黒い部分が損傷部分です。治療時間はわずか15分でした。検査から治療まで1度で終了いたします。
院長の一言
昨日は休診日でしたので、阪神タイガースを応援しに甲子園まで行っておりました。いつも満員御礼でしたが、いつもはちらほら見える広島ファンの数が極端に少なく、普段より声援の声がはるかに大きく、球場のナレーションも声に緊張感が感じられ、阪神ファンもざわめきと言いますが独特の雰囲気の中で試合が行われました。阪神に得点が入ると見ず知らずの方同士でも応援用のプラスチックバットでハイタッチをするなど一体感を感じる事ができ感動しました。患者様と医師の間でも一体感が生まれるように頑張っていきたいと思います。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
腰椎すべり症
腰椎すべり症とは背骨が前方や後方にずれてしまう疾患です。腰痛・足の神経障害の他に間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。